ヘルニアエフェクトボードデザインの根尾です。札幌です。
今年は異常に寒いですね。もうけっこう古いってのもあるのですが、外でiPhone見ると電源落ちるなど、なかなかないことが起こっています。
さて、今回は弦交換、調整のご依頼時に一緒にやっていること、について書いていきたいと思います。
内容的に年明けに書こうかなと思っていたのですが、気づけばもう2月、月初めでもいいんじゃないか、そんなアレで磨けば光る、弾き心地もよくなる、そんなお話を。
突然ですが、みなさんは弦交換ってどうやっていますか?
・古くなってきたら
・サビてきたら
・音が伸びなくなってきたら
・ライブ前だから
そんなタイミングでそろそろ交換かな、となるんじゃないかと思いますが、その際、フレットって磨いていますか?
毎回なかなかうまく撮れない部分なのですが、まずはこちらの画像を。
弦が死に死に状態のギター、弦を外してすぐの状態が12フレット以降です。フレットがモヤーっとにぶく曇っているのがわかりますでしょうか。
12フレット以前はフレットを磨いた後で、キラッとしているのがわかりますでしょうか。
エレキギターの弦がサビてダメになっていくように、金属であるフレットも時間が経つとくすんで曇ってきます。こうなると音もなんとなくボヤっと、モヤっとしてきます。
ひどい場合、ビブラートかけた時にひっかかる感じもしてきます。つまりは弾き心地、響きが悪い状態になる、ということですね。
そんな時はフレット磨きがオススメです。
やり方はフレットの両サイドにマスキングテープを貼ります。ピタっと。隙間なく。ネックのサイドにも貼ると良いです。金属面だけを剥き出しにしてやるイメージです。
ここに隙間があると磨き時に出る黒みが指板についてしまいます。
ローズ指板、エボニー指板の場合は気づきにくいのですがメイプル指板の場合は明らかに「く、黒っ!」っとなり、綺麗にするはずが汚してしまうハメになりますので、どの指板の場合もとにかくピタっと貼りましょう。
で、うちでは「FERNANDES / スクラッチメンダー946」ってのを使っています。
なんですかね。歯磨き粉的な形状のモノから歯磨き粉的な何かが出てくる、そんなほぼ歯磨き粉なアイテムなのですが、コレを1本のフレットに対してほんのちょっと、ほんのちょっとで充分です。クロスにつけて人差し指で磨いていきます。
するとあっという間に黒くなり、クロスとしてはもう二度と使えなくなりますので使わなくなったクロス、着なくなったTシャツなんかを切って使うのもアリです。
で、真っ黒になった面で拭き続けてもダメなので、少しずつクロスの位置をズラして磨き上げていきます。クロスに黒みがつかなくなったらOKです。
スクラッチメンダーで表面の曇りを取る、取れたら面を変えてから拭き、さらに面を変えて拭き上げる、そんな3ステップをフレット全部でやります。
この作業、最終的な拭きが甘いと弾いてる時に手が黒くなりますので拭き上げは激しく重要です。黒みは全部クロスに持っていってもらいましょう。
フレットがキラっとすると見た目にも良いのですが、明らかに演奏面で良いです。
ひっかかりがなくなる、レスポンスが良くなる、滑らかにチョーキング、スライドできる、など本当にいいことづくめですので、弦交換時はもちろん、複数本お持ちであまり弾かない楽器がある場合も季節の変わり目なんかにはフレットの状態を見てみるといいと思います。
そんなお話。