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レスポールはつらいよ

funk ojisanリペア担当の藤田です。

ジメジメした天気の続く日々です。人にとってもギターにとっても辛い時期でもありますよね。

現在、リペアでお預かりしているギターも逆反り方向にネックが動きやすく、リペアマン泣かせな季節です。

ネック反ってきてるかもと思いの方は是非当店に一度お持ち込み下さい。

続・レスポール軽量化作戦

さて、今回は以前もご紹介したレスポール軽量化の続編となります。

私もレスポール好きですが、どうしても構造上重量が重い個体が多いです。あまりに重いと自然と手を取らなくなってしまいますよね。

今回のご依頼はこちらのGreco製のLPカスタムタイプです。なんでもお客様も歳を取ってきてこの重さはつらいよとの事でした。

計測した所5.2kgでした。5kg超えはさすがに重さが気になって弾きにくいですね。

ただこのギターの場合、ビグスビーが重いのでは?と私は推理いたします。

あ、そんな事誰でも分かりますよね。お客様も「あまり使わないけど見た目がカッコよくて」との事でした。

それも凄く分かります。黒のカスタムにビグスビー超カッコいいです。

これはVIBRAMATEというボディに穴開け加工せずにビグスビーの取り付けられるパーツも使用されています。意外とこれも重量感がありました。

とりあえず以前ご紹介したように裏側から45mm程度ザグリを掘っていきます。

これはオールマホガニーのカスタムですが、レスポールスタンダードですとトップ材のメイプルが出てくるぐらいの深さですね。

今回は出来るだけ軽くという事なので、コントロール部分側も同様に掘っていきます。

ポット類はもちろんの事、弦アースに至るまで一旦外さないと作業が出来ませんので、中々の大工事です。

これで両サイドがガバっと空きました。ここまで来るとテレキャスターシンラインに近い構造になってきます。

カラーリングが黒なので、パネルをはめてネジ留めするとパッと見には分からなくなります。

という感じで完成です。

今回は結果的に約500-600gの軽量化に成功しました。特にストラップを掛けた場合の嫌な重さは軽減されました。

サウンドも同様にスッキリしてちょうど良い感じになる傾向にあります。

番外編として、裏側から深く掘ったついでにfホールの増設という荒業(?)も可能です。fホールのついたギターってカッコいいですよね。

という訳で、一歩踏み込んだレスポール軽量化のお話でした。

重くて手が伸びなくなったレスポールをお持ちでしたら、是非ご検討してみてはいかがでしょうか。

ギター屋 funk ojisanの完全メンテナンスコース

 

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