こんにちは、funk ojisanスタッフ藤田です。
たまにアコースティックギターの修理も受け付けていますか?というお問い合わせ頂きますが、もちろんでございます。という訳で今回はアコギの修理に関する内容をご紹介いたします。
さて、今回はいつもfunk ojisanがお世話になっているアキマツネオさんのバンドRama Amoeba(ラーマ・アメーバ)のドラマー大島治彦さんのご依頼です。当該ギターのYouTube動画ありますので、そちらも併せてご覧ください。どちらかというとギターより犬の鳴き声が気になるかもしれませんが。笑
grammarのJohnny Cashモデルという珍しいアコースティックギターですが、こちらのブリッジがパッカーンと見事に割れています。
変わったデザインのブリッジですが、同じ見た目で作り直して弾ける状態にして欲しいというご依頼です。
こちらのブリッジに使われているエボニーという木材は確かにヒビや割れが起きやすい材ではありますが、中々見事な割れっぷりです。
まずはブリッジを外す所からスタートです。このギターは接着剤とビスの両方で留められているタイプですね。2枚目の画像はギター内部を写した物ですが、2本ボルトが伸びているのが見えます。
ブリッジのドットインレイの下にボルトが隠れていますので、こちらを外していきます。
そして接着剤は熱しながら外していきます。
問題なく外れた所で、新しいブリッジ製作です。材はオリジナルと同じくエボニーを使用します。
各寸法を罫書いて、サドル溝を加工しブリッジピンの下穴を開けていきます。
次に切り出して外周の加工です。それにしても個性的なデザイン!
ブリッジの成形が終わり、いざ接着です。こんな感じで三点で留めていくのですが、ブリッジの裏にブレーシングがあるようですね…。このままではしっかりと圧着できません。
そこでこのように圧を掛けられるように当て木を使用して、ブレーシングを避けつつクランプしていきます。しかしギターの内部の画像ってなんかワクワクしませんか?私だけですかね?
綺麗に接着できました。違和感なく良い感じですね。
オクターブも合いやすいように加工しつつサドルも製作し、ナットも溝の深さが限界に達してビビリがありましたのでので交換します。
これで完成です!ルックスもバッチリです。音の方もジャラーンとした非常に気持ち良いサウンドに仕上がりました。
今回はアコースティックギターのブリッジ製作のご依頼を紹介いたしました。アコースティックギター、クラシックギターのメンテナンス・修理も承っておりますので、お気軽にお問い合わせ、ご相談ください!