皆さん自分のモノは測ってみた事はありますか?
僕は自分のやつを測ってみたんですけど、意外と平均より小さかったんでビックリしました。
、、、僕のテレキャスのポットの抵抗値 、217.8KΩだったんです。
こんにちは、リペアショップ小岩Funk 河田 健太です。
前回、ポットのメンテナンスについてお話ししましたので、もう少し掘り下げようかと思います。
そもそもポットというのはポテンショメーターの略で、日本語だと可変抵抗器です。
要するにピックアップから出力された信号を抵抗を通して通りづらくして、その量を調整することでボリュームをコントロールしよう!というやつですね。
抵抗の値は「Ωオーム」と言います。
ギターでよく使われるのは250KΩ・500KΩで、数値が大きほど抵抗が大きい、信号が通りにくい事を意味しています。
定番の組み合わせだとシングルコイルは250KΩ、ハムバッカーは500KΩです。
大雑把に言うとハムバッカーはシングルコイル2個直列のピックアップなので、なるほど、倍の値なのも納得しやすいかと思います。
なんでこういう仕様にしているのかと言うと、(インピーダンスとかの難しい話は無しにしておきます)
ボリュームをフルテンにしても、信号はボリュームを通ってアースに流れてしまうので、抵抗値は少しだけ音に影響しているんです。
例えばシングルコイルのギターの250KΩのポットを500KΩに交換すると、少〜しだけ音量が上がり、特に高音が持ち上がったような音になります。
テレキャスターはジャキジャキした音で高音がキツすぎて使い辛いというイメージを持ってる方も多いかと思うのですが、 実は60年代辺りから1MΩ(1000KΩ普通のシングルの4倍の抵抗値)というポットを使うようになり、バイパス回路を搭載したことも相まって高音を強調したサウンドとなっています。
自分のテレキャスターがもし1MΩのポットが付いていて「高音きついなぁ」と思っていたとしたら、ポットを250KΩに交換する事で問題が解決するかもしれませんね。
P-90(音的には一般的にシングルコイルとハムバッカーの中間的な音質と言われています)には300KΩが使われていたりします。
これも納得の数値ですよね。
まあざっくりと「デカけりゃ高音が出る!」と思っておいてもらえれば良いかと思います。
ですが!
意外とポットの抵抗値にはバラツキがあり、500Kと記載されてるのに450kだったり550Kくらいな事はザラです。
自分が思ってる予定より若干高音が出ちゃってる可能性もあるって事ですね!
自分のギターのボリュームをテスターで調べてみるのも理想のサウンドに近づける鍵かもしれませんね!
測り方はポットの端っこの端子間をテスターの抵抗測定で測るだけ!
ピックアップが配線されていると抵抗値に影響してしまうので、外してから測定しましょう。