男は黙ってテレキャスター。
こんにちは、よく考えたらフェンダー、ギブソンのギターを一本も持ってなかったリペアショップ小岩Funk 河田 健太です。
さて、前回のオクターブ調整の話の続きなのですが、ギターという楽器はフレットがあるからここまでポピュラーになった反面、そのピッチの悪さを気にしている人がいるのも事実です。
特にオクターブが合わない代表は僕の大好きテレキャスターの三連サドルですね。
これはテレキャスターが生まれた40・50年代は3弦が「巻弦」というのが主流だったからです。
なので当時は3,4弦が同じ位置になるサドルでもそこそこ大丈夫だったのですが、3弦にプレーン弦が使われるのが主流の現在では、そのまま使うのはあまりよろしくないという事で、こんな商品も登場しています。
これだと3弦のサドルに乗る所が後ろに下がっているので、バッチリチューニングする事が出来ます。
あとはアコースティックギター。
基本的には直線のサドルなので、オクターブ調整もなにもありません。弦高が高めなギターが多いのと、エレキに比べて弦が太めなのも相まってピッチが悪いモノが多い気がします。
2弦だけ後ろに下げてあるサドルをよく見かけますが、それだけでもかなり改善されますね。
気合いを入れて全弦合わせる事も出来ますが、削り出しになるためなかなか大変です。
フルアコなどの木の削り出しブリッジで3弦が巻弦用に作られているものにプレーン弦を張る場合も気を付けた方が良いですね。
ナット側からこのピッチ問題にアプローチしているものもあります。
一時期やたらと流行っていた!?バジーフェイトンチューニングシステムもその1つ。
ナットを少しだけブリッジ側に寄せる事でピッチの向上を計った逆方向オクターブ調整のようなシステムです。
さらに気合い入ってる人にはこんなのもあります。
和音を多用するジャズギタリストや鍵盤楽器と演奏するプレイヤーはギターのピッチを気にしている事が多いですね。
ただ個人的には、ロック、ブルースのギタリストは普通のオクターブ調整が出来ていれば問題ないと思いますよ。
だってジミヘンがオクターブピッチ気にしながらステージやってたら、ここまでエレキは世間に浸透しなかったでしょう。笑
あれだけチューニング合ってなくてもカッコいい、、、。恐ろしいです。
だってお父さんもやってるじゃーん、ってやつですね。
僕もテレキャス3連サドルで頑張ります!!