こんにちは、リペアショップ小岩Funk河田 健太です。
バンブルビー、ブラックビューティー、オレンジドロップ、マスタード、トロピカルフィッシュ。並べるとホントに宝石箱のようにも見えてきますよね。
これを付けるだけで、あなたの求めていたビンテージトーンに!
なるんでしょうか!?
今回はわかりやすくする為に動画を撮ってみました。4種類のコンデンサをスイッチで切り替えています。
半田で付け替えると、前の音を忘れてしまう上にアマチュアの方だと半田付けの技術の差も出てしまうので、リアルタイムで違いを検証出来るこのスイッチングシステムはかなり画期的かと思います。(画期的といっても20年ほど前に作ったものなんですけどね)
ギターはストラトのリアピックアップ、リアピックアップにはトーンを配線していないので、より効果がわかりやすくなると思います。
ストラトなのでポットは250KAカーブ、コンデンサは素材の違いを検証するために0.047μFで統一しています。
<1番>
色んな所でケチョンケチョンに酷評されている安いやつ
<2番>
もはやスタンダード。これさえつけておけばどこに出しても恥ずかしくないとされているオレンジドロップ。
<3番>
伝説と化している50年代ビンテージのバンブルビー。1959レスポールに使われている0.022μFと同じ物だと2万円!?とかいうのも見た事あります。
<4番>
バンブルビーと同じ種類(オイルコンデンサ)の国産品
それでは実際のサウンドを聞いてみましょう!
まずは「トーン10」から。
ん???
自分の耳を疑っているあなた!
そう、多分みなさん同じ感覚だと思います。「え!?音変わった?」弾いている本人もほとんど違いを認識出来ません。汗
お次は「トーン7」。
お!おぉ!?変わったような気がする!そんな気がする!
バンブルビーは若干マイルドになったような。
ん?そうだっけ?
何回か見直せば違う気がする!?といった感じ
最後に「トーン0」。
ここまで行くとヴィンテージものは枯れた感じが出てる気がしますね、でもこれって容量のバラつきとかの差の方が大きいかも!?
てか、トーン0で使う人いる?
みなさんはどう感じましたか?
ぼくは正直、ピッキングの強さとかの方が100倍変わって聞こえるかな、と思います。
ということでコンデンサによる音の違いは、無いことはないがカスタムの優先順位としてはかなり低い!のではないかと思います。
学生時代学ランだったので裏ボタンを替えてたんですけど、あの感じじゃないですかね。
僕、部活やってるわけでもヤンキーでもなかったんですけど「全国制覇」って書いてあるやつに替えてたんですよね。
なにで全国制覇するんじゃい!って、しかも誰も見えないところに!笑 いやぁこれは恥ずかしい思い出!
なので、「俺、ヴィンテージバンブルビー付けてっから!」というお守り的な感じや、見た目のイメージで選んで良いと思います。
銀座気取りたい人はブラックビューティとか、ヤンキー気質な人はグレイタイガーとか。女性であればトロピカルフィッシュ!とか。
400V耐圧のものと600V耐圧のもので音が変わるとも言われていますが、ギターの信号なんてどんなに大きくてもたかだか1Vにも満たない程度ですからね。
あまりそんな所にこだわるよりはもっと違う所に手を入れたほうが効果的!というのが個人的意見です。
誤解の無いようにしてほしいのですが、コンデンサの種類で音は変わります。
ただギターのトーン回路に使う場合はその効果は非常にわかり辛いということです。
前回も話しましたが、ギターのトーンに使う場合はコンデンサを通した音を捨ててしまっているからなんですね。コンデンサを通ってない方の信号が出力される方の信号なんです。
アンプやエフェクターのようにコンデンサーを通過した信号を使う場合は結構変わります。
掘り下げると無限に書くことがありますね。
反響あればジャンジャン掘り下げますのでご意見よろしくお願いします。
お店に遊びにきていただいて何百種類試してもらうのも大歓迎です!
■こんな内容を毎週配信しています
・ピックアップのかんたん調整方法
・プロが教えるハンダ付けのコツ
・ポットのAカーブBカーブとは?
・正しく弦を交換しよう!
・自分に合ったフレットサイズを選ぼう
・コンデンサでどのくらい音が変わる?
・エボニー指板の特徴的なサウンド
などなど