いくらテンションコードが楽しいと言っても、ポテンショをポテンションと言ってはダメ!
こんにちは、リペアショップ小岩Funk河田 健太です。
前回「ポテンションメータ」と記載の記事、正しくは「ポテンショメータ」。すみません、ミスってました!テンションノートが入ってしまった模様です。
前々回にも、「ナットが緩んで回ってしまい他の所に「セッション」してしまい〜」という記事がありましたが、正しくは「接触」です。これもセッションの記事が続いていた為だと思われます。
どんだけ影響うけるんだっ!って。笑
すみません、なるべく誤字脱字なくせるよう頑張りますので、じゃんじゃんご指摘ご質問、よろしくお願いします!
さてさてさて、またまたまたポットの話なのです!
ポットには抵抗値だけでなく、抵抗値の変化量の違う種類が存在します。ギターで主に使うのは2種類で、「Aカーブ」「Bカーブ」というものです。
Aカーブはオーディオテーパーとも言われ、抵抗値は回転に対してこういうカーブを描いています。
何故こんな作りになっているかというと、人間の耳は数字通りに音量を感じないんです!
例えば100Wのアンプと50Wのアンプって、ほとんど同じ位の音量に聞こえませんか??
後ろに100Wと50Wの切り替えスイッチついてるアンプがあってワット数を変えても、「ん?これ半分??」ってなるんですよね。
二郎系ラーメンの「あれ、これ大盛り頼んだっけ?」って感じに似てます。ある一定の量を超えるとほとんど同じに感じてしまう的な。テンポ120を超えると一気に弾けない!みたいな。
人間の感覚って数字通りじゃないんですね。
聴感上100wのアンプの半分の音量は15wのアンプだと言われています。(確か)
Aカーブのポットの半分の所、ツマミで言うと「5」にあたる所の数値は15%になっています。(日本の一般的な規格)
100KΩのポットのツマミ5のところは15Kという事です。納得の数字ですよね!
そう考えると腹8分目っていうのは皆さんの想像よりかなり少ない量かもしれません。
「オラ、まだ半分のリキもだしてねぇぞ!」っていう感覚は全力の15%ということですから、かなりの手抜きであると考えられます。
ということでAカーブというのは人間の耳に対して自然に音量が上がって聞こえるカーブ。
一方Bカーブというのは、シャフトの回転に対してそのまま数値があがっていくカーブです。
普通の組み合わせでいくと急に音量が上がって感じる所があったりするんですが、逆にそれが良いというパターンもあったりします。
僕は歪みをボリュームでコントロールするタイプで、普段は6〜8位でクリーン〜クランチになるようにしておいて「ここぞ!」ってときに10にします。
Aカーブのポットを使っていますが、歪みやコントロールの好みでポットを変えてみるのも面白いです。
また、ピックアップの相性やアンプのセッティング等でBカーブの方が自然だな、となる場合もあるので自分のプレイスタイルに合わせて選ぶと良いと思います。
厄介なことにどうしてもAでもBでもイマイチな場合ってのもあるんですよね、そういう場合は固定抵抗をかましたりして、カーブを調整したりする事も出来ます。
まあこの辺は難しいので割合しますが、ポット1つとっても非常に奥が深いですよね。