なぜだろう、悲しくないのに涙が止まらないよ。
いよいよ花粉が飛び交いまくってますね!ティッシュ配りのお姉さんが神様に見える季節。
こんにちは、リペアショップ小岩funk河田 健太です。
今回はピックアップの巻き線のお話です。
ピックアップは「これでもか!」という程ボビンに非常に細い線を巻き付けて作られています。
その線にも様々な種類があります。あまり見る機会はないかもしれませんが、赤っぽかったり黒っぽかったりしてますよね。
安いものは明るめの銅色が使用されている事が多い気がします。
■フォームバー・エナメル・ポリナイロンなど様々な種類の巻き線
皮膜の違いもサウンドに影響しますが、個人的には安い線だからといって決して音が悪い訳ではないように思いますね。
あとは線の太さ!これはかなり音に関係します。主に使われているのは42と43AWG。
AWGとは「American wire gauge」の略で線の太さを表し、数が大きい方が細くなります。
42AWGをミリで表すと0.06334mm、43AWGは0.05541mm。
!!!!!????
ほっそ!!!
自分の髪の毛をノギスで計測してみたところ43AWGでした。
ウチのノギスは0.05mm単位でしか測れないので「この位かな〜」ですが。鼻毛は40AWG位あるかもしれません。
細い線の方が同じサイズのボビンでも沢山巻けるので、
・パワーを出したい場合
・スタックタイプのシングル
・シングルサイズのハムバッカー
などに使われていたりします。
同じ数だけ巻いた場合、細い線の方が線が細い音になる傾向があるように思います。若干雑味があるというか、良くも悪くも繊細な感じの音色です。
巻き数ですが、フェンダー系のシングルコイルだと8000〜9000回位が一般的なようです。
皆さんのご想像通り髪の毛の細さの線を9000回も巻くのはかなり繊細で手間のかかる作業と言えます。
初期のフェンダーでは工場のおばちゃん!?が手作業で巻いていて、今やあのピックアップを巻いていた!とされる伝説の人物となっています。
60年代になり量産が進むと機械で巻くようになります。
「手巻き」を売りにしているピックアップメーカーもありますが、やはり手間がかかる分お値段は高めです。
しかし、手巻きには機械には出せないトーンがある事も事実です。
ギブソンもフェンダーも人が巻いていた頃、巻き数にはかなりのバラツキがあるみたいです。
たぶん明確な回数とか決まってなくて「できるだけ多めに!」とかそんなノリだったのではないでしょうか。
今日は夜デートだからちょっと多めに巻いとこっかな!byアビゲイル・イバラ(例の伝説のおばちゃん)
くらいのテンションだったのかもしれませんね。