ブログコンテンツ

国産ギター、弾き込むとどうなるの?

こんにちは、小岩ファンク河田健太です。

この前宮大工さんの仕事場に遊びにいったんですけど、その仕事もさることながらその道具にビックリしました。

カンナの刃は1度単位で角度変えて調整してるんですね。

そこまでの精度でカンナ研いでなかったな~。勉強なるわ~。

さてさて、ジャパンヴィンテージギターの惜しい点、もう一つあります。

そろそろ弱点の紹介はこのくらいにしたい所ですね。

まあでもそこが弄りがいがあって面白いとこなんですけどねー。

そんなジャパンヴィンテージの弱点、それは「塗装」です。

ギターの塗装には大きく分けて、

・ラッカー
・ポリ

の2種類があります。

フェンダー、ギブソンのヴィンテージはどちらも下塗りから全てラッカーで塗装されているんですが、国産はほぼポリ塗装なんですね。

国産でも高級機種などにラッカーとなっているものもあるんですが、上塗りのトップコートのみがラッカーというのがほとんどです。

この塗装がどっちが良いか問題は賛否両論あるんですが、個人的には強度以外の点ではラッカーの方が優っていると思います。というか好みです。

まず音質的な面でポリ塗装はプラスチックのようなもので、経年変化もなく非常に強い分、木の鳴りを押さえ込んでしまっている感じがするんですよね。

ラッカーは弾けば弾くほど木に馴染んでくる感じ。

薄く塗ればポリも音質は変わらない、という意見もあります。

確かにポリでもめちゃ鳴りのギターも沢山あるのでそれは一理あると思います。

ただ僕が1番残念だと思う点。

それは、「見た目がヴィンテージギターにならない」という事です。

ポリ塗装は強い分、古くなる感じが自然にならないんですよね。

これはトーカイの1980年製のネックで、下塗りがポリで上塗りがラッカーなんですけど、

惜しい!ですよね。

なんかカッコいいというよりボロい。って感じになってしまう。

ネック裏も上塗りのラッカーだけ劣化して剥がれてしまって、ポリの下塗りだけ白~く残ってしまってるんですよね~。

く~、惜しい~残念~!

木はめちゃくちゃ良いものを使っている事が多いです。

例えばこれも80年代トーカイのギターの塗装を剥がしたやつなんですけど、白の塗り潰しだったのに何故かワンピース単板!!すんご~い!

という事で根性入りまくっている人は塗装を剥がしてラッカーで塗り直すのもアリですよね。

まあポリ塗装の剥がしは地獄を見る事になりますので、覚悟して挑んでくださいね。ニヤリ

■河田健太の完全メンテナンスコースはこちら

関連記事

  1. ネックの太さでサウンドが変わる!
  2. ギターの状態をチェックしよう!
  3. セットネックの問題点アレコレ
  4. 最近バズってるオレのギター
  5. ギターにも防災を!
  6. ヴィンテージギブソンES125を修理したお話
  7. 市販のギターの塗装工程をご紹介!
  8. ヴィンテージスタイルのピックアップの欠点とは!?

最近の記事

PAGE TOP