こんにちは小岩ファンク 河田健太です。
やっぱり恋愛も押せ押せでいくより、ちょっと引いたりしてみると効果絶大ですよね!
最初は毎日連絡のやりとりしておいて、2~3日放置してみると相手が、「あれ!?なんで今日は連絡ないんだろ?あー、なんか気になっちゃーう!あれ、もしかして、、ヤダ、これって、もしかして好きってコトーっ???」っていうアレです。
とか言っといて僕は毎日連絡取りたくなっちゃうタイプなんで、そんな器用な事は出来ないんですけどね。
実は真空管アンプにもそんな局面があるんです。
前回書きましたが、フェンダーチャンプは6V6GT1本で約5Wの出力であるのに対して、フェンダーデラックスなんかは6V6GT2本で20W程度の出力を出す事が出来ます!
普通に考えたら2本なら2倍の10Wだろって感じなんですが、なんと20Wとは!な、なんとおトクな!!
(この例は真空管にかかってる電圧も違うのでより出力差が大きくなってます)
これは同じ真空管の駆動方式で球数を増やしていくだけだと、出力は単純に球の本数倍になるのですが、「プッシュプル」という接続にするとこんなにお得な出力を取り出すことが出来るんですね!
腹一杯のときにどんなに美味しい物を食べてもそれなりですが、腹減ってるとどんな物でも美味しい!
この原理!
まあさっきと同じような例えですけどね。笑
どうしてこんな風になるのか?の電気的な説明は難しいので別の機会にするとして(するのか!?)、プッシュプル回路はノイズに強いなどのメリットがあり、チャンプなどの小型のアンプ以外はほぼこの回路が使われています。
という感じで、パワー管1本使いのアンプは「シングルアンプ」というんですが、パワー管が2本の場合はダブルアンプではなく「プッシュプルアンプ」と言います。
これはパワー管が4本や6本などの偶数個の場合はプッシュプルアンプだと思ってもらって良いです。
シングルアンプは一本の真空管で信号全部を増幅するのですが、
プッシュプルアンプは上側を受け持つ真空管と下側を受け持つ真空管に役目が分かれます。
(厳密に言うとちょっと違うんですけど、分かりやすくするためにこう書きます)
ということは上側を受け持つ真空管と下側を受け持つ真空管の増幅度が違うと、こんな感じで綺麗な波形でなくなってしまいますね。
ですので、プッシュプルアンプのパワー管を交換する場合は、パワーアップの「マッチング」というのが大事になってくる訳ですね~。
ちょっと長くなりますので、次回に続きます。