「第12回飲み会セッションin東京」、お疲れ様でした~!
久し振りに行かせてもらいましたが、みんなホントにギター好きなんだなぁ~って思いました!
ギター弾いてる時って完全に子供ですよね。笑
まあ山脇先生はしきりにエロを求めてましたけど。笑
こんにちは、変な色のストラトキャスターのリペアショップ小岩funk河田 健太です。(セッション来た人しかわからない笑)
フレット交換の際、実はここがかなーり重要なんです。
フレットを抜いた時に指板が真っ直ぐかどうか!
フレット交換は「フレット抜いて交換してハイ!お終い!」ではありません。抜いた時の指板の状態が超重要です。
例えば、指板が波打った状態でフレットを打ったとします。
そうすると結局その波打をフレットすり合わせで修正しないといけなくなってしまうので、二度手間かつ、新品のフレットを削って減らしてしまうという事になってしまいます。
せっかく新品のフレットなのに削ってしまったら効果半減でもったいないですからね!
まあいつもの事ですが、養生八分!下ごしらえが1番肝心なんですね。
やはりギターのネックは木ですし、弦によって何十kgものテンションがかかっていますので、それなりに変形している事が多いです。
ですので、その歪みを修正してやる必要があるんですね。
指板が真っ直ぐな状態でフレットを打って仕上げると、ほんと色んな事がスッキリするんですよね。
僕もそれなりにいい歳になってきて、体の歪みやらなんやらで腰や肩が痛くなったりする事が多いので「うぉーおれも指板修正してぇー!」ってたまに叫んでます。(意味不明)
1950年代のギターなど、フレット抜いて定規をあてると全く変形も何もなく真っ直ぐのままで、そのままフレットを打てる事が多かったりします。
■修理を待つ1964年製のビンテージギブソンLG-0(もちろんハカランダ指板)
うわぁビンテージのスゴさってこういう事かー!と思いますね。
70年前から全く木が動いてないって事ですからね。よっぽど厳選した木を使っているんだと思います。高いのも納得せざるを得ませんね。
ウチのひいおばあちゃんは104歳まで生きていたんですけど、長生きの上に火葬の後の骨が太くてしっかりしていたんで、火葬場の人がビックリしていました。
「うわぁ、やっぱビンテージすげー!」って思いました。
あとはトラスロッドを回し切ってもまだ反っていたり、トラスロッドを緩めきっても逆反りになってしまっているギターの指板を削って修正する事もできます。
これはかなり強力なリペアで、人間で言うと外科手術的な感じですよね。肉や骨を削って辻褄を合わせる的な。
ただ反りが激しく、指板の削り幅が大きいと指板がなくなってしまいそうになったりしますし、溝の切り直しが必要になったりもします。
ここまでなってしまうと作業としてはまあまあ大変ですが、ネックはどんな状態になっても直す事ができるって事ですね。
トラスロッドが効かない・・・と言って諦める事はありませんよー!