どうも、funk ojisanのヤマザキです!
前回の記事で藤田館長がラーメンナットに触れていましたね。(→記事はこちら)
これ本当に良いんですよね〜。骨削る時にほのかにラーメンの香りがするのも良いところです。
※出来上がったナットがラーメン臭いということはありませんのでご安心を!
ナット製作はリペアマンの腕の見せ所で、僕も店長からは『リペアマンの腕はナットの出来で判断される』と教え込まれてきました。
ナット交換の重要性は製作の方に目を向けがちですが、その前に意外と壁になる事があるのが『ナットの取り外し』です。中には取り外すだけで何時間もかかってしまう事も…
ナットは基本的にガチガチに固定するものではなく、瞬間接着剤で3箇所〜5箇所ほどの点で固定されています。消耗品ですので、取り外しやすさはけっこう重要なんですね。
そんな中、全然外れないナットが存在します。
今のところ僕はギブソンのレスポールモデルでしか確認できてませんが、5〜6本はナットが外れないものに当たっています。なんとなく黒のカスタムに多い気がしてます。
どんな接着剤を使ってるのかわかりませんが、振動を与えても喰い切り挟んで揺らしてもびくともしません。
びくともしないどころか、喰い切りで挟んでた部分がパキパキ割れて、掴みどころがなくなってしまいます。
こうなってしまうと破壊するしかありません。
ノコギリで真ん中に亀裂を作り、ノミなどで少しずつ削りとっていきます。
中には簡単にパリパリ剥がれるものもあるのですが、外れないものは本当に外れません。その時の絶望感たるや…。
徐々に徐々に剥がしていきます。
やっと終わる〜と思いきや、ナットの層が出てこない…よく見るとナットの下部が着色されてる…
基本的には指板の底面とナットの底面が揃っているのですが、このようにナット溝が深くなっていると塗装で誤魔化してるパターンもけっこう多いんですよね。
終わりが見えていた手前、このようなタイプに当たると思わず天を仰いでしまいます。笑
このように、ナットを取り外すだけでもかなり苦労するパターンがあるというのも知っていただけたら嬉しいです。
もし読者の方で、ナット交換を自分でしようと思ってる方がいたら注意してみてください!