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メイプルとマホガニーを掘り下げる

あの、曲やフレーズが頭の中で無限ループするやつ。なんか病名というか、なんとか症ってあるんですかね?ゲシュタルト崩壊的な。

最近は近所のバーのマスターの絶妙な味付けのカラオケが無限リピートされてます。笑

こんにちはリペアショップ小岩funk 河田 健太です。

 

「メイプルってこんな性質」

さて、今回はメイプルとマホガニー、それぞれの木を掘り下げていこうと思います。

まずは「メイプル」。こちらは和名で「楓」と呼ばれています。

色はストラトやテレキャスネックでおなじみの白っぽい黄色。家具や他の楽器にもよく使われていますね。ドラムのスティックなんかでも見かけます。

メイプルにも色んな種類があるのですが、ギターやベースのネックに使われるのは「ハードメイプル」という、その名の通り硬くて重めのハードなタイプのメイプルが使われています。

ハードがあるんならソフトもあるんだろ!?って事でもちろん「ソフトメイプル」もあります。こちらはハードメイプルほど重量もないので、ボディなどに使われている事が多いです。

マイナーですが、たまたま修理に入っていたのでご紹介。「ギブソンマローダー」です。ギブソンにしては珍しくボディとネックにメイプルが使われています。

あとはギブソンL6-Sなんかは指板もメイプルでオールメイプルです。

前回までにも書きましたが、サウンドは芯がありアタックや高音がしっかり出る印象。悪く言うと冷たいとかミッドがないという感じです。

ちなみにメイプルシロップは「シュガーメイプル」という種類のメイプルの樹液から作られるそう。ハードメイプルでも、削るとなんとなく甘い匂いがするのは親戚だからでしょうね。

 

「マホガニーってこんな性質」

そして「マホガニー」。こちらは和名で「桃花心木」 というそうです。調べて初めてしりました。なんか優しそうな良い名前ですね。笑

色はマホガニーカラー(まんまかい!)。茶色、茶褐色で、導管(木の水分の通り道)が太いのが特徴です。

導管が太いということは、空気の入る隙間が多いということで、メイプルよりも軽く、柔らかく感じます。

マホガニーにもホンジュラスマホガニー、アフリカンマホガニーなど色んな種類があります。

ホンジュラスマホガニーなどはビンテージレスポールなどに使われている事もあり、めっきり高級木材となっています。

サウンドは素材感の通り、ファットで柔らかい印象です。悪く言うと、高音がなくアタックが弱い感じ。

あれ!?メイプルとマホガニーってサウンドの特徴逆じゃん!って思われた方!天才です。

そう、そのお互いの木材の欠点を補って誕生したギター!ギブソンレスポールモデル!

ファットで魅力的なミッドレンジを持つマホガニーの上に、高音が綺麗でアタックの鋭いメイプルを貼り合わせたボディ!

完璧ですね。

今は普通になってしまいましたが、初めて魚介豚骨スープのラーメンを食べた時は衝撃的でしたね。

豚骨のファット感に魚出汁のアタック感。うわ〜めっちゃええとこ取りしとるー!うまーっ!ってなりました。あれは確か中野の某有名店。

この記事書いてて思ったんですけど、マホガニーネック、メイプル指板って見た事ないですね。もしかしたら新しいスタンダードなサウンドのネックが作れるかもしれませんね!

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