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挟んで重ねて弱点を克服!?ラミネートネック

昔カップラーメンを涌き水で作った事があるんですけど、めっちゃくちゃ美味かったです!

もう全然別物!やっぱり素材は大事!

人間もほとんどが水で構成されているわけですから、そこそこ普段飲む水にもこだわった方が良いかもしれませんね。

こんにちは、リペアショップ小岩funk河田健太です。

 

「合理的なラミネートネック」

さて前回は木取りがテーマで、柾目材は反りにくくネック材としては最適だが希少であると書きました。

メーカーとしては高価な柾目材よりも安価な板目材を使ってより良いネックを作りたいですよね。

そこで生まれたのがこういう方法です!

ラミネートネック!!

すんごく見づらくてすみません。今手元にあるのはこれしかなくって…

マホガニー+メイプル+マホガニーの3層構造となっています。

これは、反るであろう方向の材と、逆方向に反るであろう材をくっつける事で、反りに強くより強度の高い素材にしてしまおう!という方法です。

(方向は考えられてない場合もあります。ですが一本木よりは反りに対する耐性は上がる可能性は高いです。)

見た目にも高級感もでますし、非常に合理的な方法ですよね!

コンビニのサンドイッチなんかもこの方法ですよね。タマゴ、ハムレタス、ツナマヨ、みたいな。違うか(笑)

あとメーカー側のメリットとして、木をネック一本分丸々用意する必要がないので、部材の節約にもなります。

ギブソンでは70年代からレスポールモデルなどで採用されていますし、80年代のBC RICHや、スペクター、アレンビックなどのハイテクメーカー!?の使用などが有名ですね。

国産ギターでもよく見かけましたが、今はビンテージ系のギターの方が人気があるため、めっきり姿を潜めている雰囲気がありますね。

現在よく見かけるパターンとしては、よりネックにテンションがかかって負担の大きい、多弦ベースなどに使われている事が多いです。

丁度手元にあった逆に珍しい2ピースのメイプルネック。

こちらも分かりづらいですが、真ん中で継いでありますね。

普通は3とか5、7ピースとかでメイプルの間に違う色の木を挟んでオシャレを気取ったりするのですが、このパターンは材の節約か何かでしょうか!?

 

「音はどう?ホントに反りにくい?」

さて、問題は肝心の音です。

これはもちろん貼り合わせた材にももちろんよりますが、ラミネートするとちょっと無機質的になるというか、木そのものの個性が分散する傾向かな、と思います。

材のバラツキをなくさせられるとも言えます。

当たりハズレが少なくなるのもメーカーとしては良い点かもしれませんね。

で、結局ホントに反りにくいの!?って話なんですが、経験則的には「反る時には反る!多少は反りにくいかな!?」くらいの感じがします。

そりゃ弦が何十キロもの力をかけて引っ張ってますからね。多弦ベースなんかは特にしょうがないですよね。

そういえば、ギター製作の専門学生だった時、端材(いわゆる廃材)を集めまくって固めたギター作ってる先生いたな〜。モザイク柄でカッコよかった記憶があります。

なんでもアイデア次第でいい感じになっちゃうんですね〜!

■河田健太の完全メンテナンスコースはこちら

 

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