20歳の時にギター担いでニューヨークを一人旅した事があったんです。
そこで外国人の演奏を見て、
「こりゃピッキングも何もかも違い過ぎる…日本人が洋楽じみた事やるなんて無理なのかも…」
なんて挫折を感じた事がありました。
いや、何が言いたいかというと、イチローの引退ですね。
ほんと、スポーツの世界で外国人と張り合うのってとんでもない事だと思うんですよね。
イチローの言葉で印象に残っているのが「柔らかい方が強いんですよ」って言ってたんです。
これが日本人らしく、海外で活躍する秘訣なのかなと思いました。
ギターも同じで、無理して張り合うんじゃなくて自分らしいプレイを追求すること!そういう事なんじゃないかな~と!
色んな意味で勝てる気がしない外国人ギタリストといえばこの人!
こえ~!
こんにちは小岩ファンク 河田健太です。
前置きが長くなりましたが、今回は真空管アンプのパワー管について少し掘り下げてみようと思います。
なんとなく詳しい方なら、こんなイメージがあるのではないでしょうか?
非常にザックリですが、下の画像の左から…
■フェンダー小型アンプ 「6V6GT」
■フェンダー大型アンプ「6L6GC」
■VOX「EL84」
■マーシャル「EL34」
興味のない人からすると、なんの暗号かいな!?って感じだと思います…汗
パワー管の種類で主に何が違うのかというと、「扱える電流の量が違う」んですね。
以前話した通り、電流の量は電気の力ですので、「大きな電流を扱える真空管は出力の高いアンプを作る事ができる」というわけです。
フェンダーのアンプを例にすると、
・チャンプなど5Wクラスのアンプには6V6GTが1本
・プリンストンなど15W~20Wクラスには6V6GTが2本
・ヴァイブロラックスなど35W~50Wクラスは6L6GCが2本
・ツインリバーブなど80W~100Wクラスは6L6GCが4本
てな具合になっていて、
「はは~ん。小さいアンプには6V6GT、大きいアンプには6L6GC、そして数を増やして出力を増やせるんだな」
という事が分かると思います。
ちなみに先に出たEL84は6V6GTとほぼ同格で、EL34は6L6GCとほぼ同格です。
VOXのAC30なんかはEL84を4本使って30Wの出力を得ていますし、マーシャルの50WはEL34を2本、100WはEL34を4本というのが定番です。
なぜマーシャルとフェンダーは同じワット数なのに別の真空管を使っているの!?
むむ、そこがそれぞれの音にこだわった秘密なのでは!?
と思われるかと思うんですが、イギリス(マーシャル)とアメリカ(フェンダー)では当時、「お手頃に手に入った真空管がたまたまそうだっただけ」ではないか、というのが僕の推測です。
前回話した通り、パワーアンプというのは基本的にはプリの音をそのまま増幅する機関だから、「音で真空管を選んだ訳ではない」という事ですね。
これを裏付ける話として、当時のマーシャルのアメリカ輸出用モデルのパワー管は「6550」にしていた仕様がありました。
これはアメリカで手に入りやすい球だから、という理由だと思います。
こんな感じでメーカーの時代や生産の背景などを想像するってのもなかなか面白いと思いませんか??