上の画像は、非常にご近所にある「せいりゅう」というラーメン屋です。トンコツスープで油などの味強め、好きな人は結構ハマってるみたい。
…まぁあれです。いわゆる1つの駄洒落です。
こんにちは小岩funk河田健太です。
さて、今回は実際に整流の違いによる音の違いを比べていこうと思っています。
実は真空管整流の話題は結構禁断な部分があって、特にオーディオ界では真空管の方が音が良い訳がないとか、真空管整流に拘る事はナンセンスだ、など否定的な意見も多いのです。
だが敢えて言おう。
ギターアンプに真空管整流は非常にアリ、だと。
真空管とシリコンダイオード整流の大きな違いとしては、
・真空管整流はシリコンダイオード整流に比べて電圧が下がる
・整流直後のコンデンサーの容量が大きく出来ない
・真空管はフィラメント用の割と大きな電源が必要になる
・真空管は寿命が圧倒的に短い
などなど。まあ性能としては整流管は圧倒的にデメリットしかありません。
ここで音を比べてみましょう。
このアンプは古いグヤトーンのアンプの中身を丸ごと作り替えた物で、背面に真空管とシリコンダイオードの切り替えスイッチを付けてあります。
結構繊細な違いなのでヘッドフォンなどで聞いてみてください。
どうでしょう?
分かりやすい差で言うと、シリコンダイオード整流の方が音がクリアですね。
これはシリコンダイオード整流の方が電圧が高く出ている為で、出力が若干大きく、ヘッドルームが広くなっていて、音に張りがあります。
真空管の方がちょっとコンプがかかっているような、アタックが丸い音に感じませんか?
これは真空管整流の方が、いっぺんに電気を取り出すのが苦手な為です。
先に書いたコンデンサーの容量を大きく出来ないのも同じ理由なのですが、ちょっと難しいので割合しましょう。
僕はシングルコイルなどのアタックが強いピックアップなどは、真空管整流のナチュラルなこのコンプ感は非常にマッチすると思います。いなたい系のフレーズもこっちですね。
逆にハムバッカーなどは、ハッキリ輪郭の出るシリコンダイオード整流がハマる!
まあ鰹のタタキを生姜で食べるかニンニクで食べるか的な好みにはなりますが、整流の方法がサウンドに与える影響は結構あるな~と思います。
ちなみに整流管を使ってないアンプを整流管仕様に改造する事は……出来なくはないですね。
モノによってはかなり大掛かりな改造になるとは思いますが。(真空管アンプに限ります)
真空管整流カッコええな!オレのアンプも真空管にしてくれ!という奇特な方、いらっしゃったら相談してみてくださいね。