寒い!!!!!
こんにちは、小岩ファンク 河田健太です。
張り切って前回の続きをやっていきましょうー!
■phillips アメリカ製ビンテージ
ゲイン95.5 94.5
おっ!派手な音!という印象でした。華がありますね。
元気いっぱいのアメリカの少年って感じでしょうか。50年以上前の真空管なんですけどね。笑
■NEC 日本製 ビンテージ
ゲイン104.5 108.5
NECは日本のウェスタンエレクトリックとも呼ばれているという噂を聞いた事があります。
日本製特有の低音の無さは感じますが、ミッド~ハイにかけての押し出し感に特徴を感じました。
ゲインが高めなのもあってかプレーン弦のサスティンがやたら伸びるな~と思いました。艶感ありますね。
■mulard イギリス製 ビンテージ
ゲイン93.1 90.1
遂に横綱登場!もう音がお洒落!スーツにネクタイバッチリ決めてます!って感じですかね。
倍音が多く、音に立体感もあって、良い意味でアメリカ製とは対照的です。ビートルズやブリティッシュロックの香りがプンプンします!
■telefunken ドイツ製 ビンテージ
ゲイン87.3 86.0
さぁ続いて東の横綱!音の粒立ちがすごくキレイです。
ゲインが低いのもあってか上品なサウンドですね。
柔らかいというか枯れてるというか、ちょっとヘタってるかもしれませんね。中古なんでね。笑
ムラードに比べるとこっちの方がロー~ミッドが多いですね。
■中国製 現行品
ゲイン90.7 92.5
ヨーロッパ製と比べると平坦な音というか、高音は出ているのに立体感はなく、低音もなくは無いけど細く感じます。
ある意味期待を裏切らないサウンドとも言えます。笑
■sylvania アメリカ製 ビンテージ
ゲイン104.6 103.2
アメリカ製はローが良く出て、元気いっぱいで派手な傾向があるみたいですね。うん、なんかわかります。
弦を1段階太くしたようなサウンドになりますね。
■telefunken ドイツ製 ビンテージ
ゲイン89.0 86.5
もう一つテレフンケンがあったので比べてみました。
最初のやつとかなり似てますね。流石の倍音の艶感ありますね。
こっちの方が若干ゲインが高いので、ちょっと元気かな~って感じました。
さて、いかがだったでしょうか。
個人的には結構音変わるなーと思いました。
今回は1つの真空管の交換でしたが、アンプの真空管を丸ごと換えたらかなり変わると思いませんか??
ちなみに僕は録音したものをブラインドテストで聞き直した所、どの真空管かほぼ完璧に言い当てることが出来ました。えっへん。
基本的にブラインドテストで違いがわからない事はやっても意味がないというか、ちょっとイワシの頭も信心的な要素になってしまうなと思っているので、プリ管の交換はかなり簡単でオススメ出来るモデファイだと言えますね。
面白いなーと思うのが、日本製真空管に共通していた「低音の無さ」ですね。
これは当時モノの国産アコースティックギターやピックアップに、「いや、音色は悪くないんだけど、低音の迫力がないな~」といつも思っていました。
全然違うものなのに同じ傾向がみられるのにはビックリですね。
逆にアメリカ製の音の太さ!
もう肉ばっか食ってる人が作るとそういう音になっちゃうんですかね~。偏見。笑
ヨーロッパ製は倍音が多く、音が立体的でした。ピッキングに対してのレスポンスが良く空気感があるように感じました。
真空管の音にお国柄が表れるなんて不思議としか言いようがないですね。
アフリカ製の真空管とかあったらどんな音がするんでしょうね~。
同じメーカーでも製造時期や仕様、エージング具合いなどによってまた音が全然違ったりするのですが、そこはマニアック過ぎるので今回はザックリこの位にしておいて、また機会があれば掘り下げていきたいと思います!