こんにちは小岩ファンク河田健太です。
今回もピックアップの話をしてみます。
この前「瓦焼き」といって瓦の上で肉や野菜を焼く料理を食べたんですけど、味の美味しさもさることながら、瓦へのこだわりがすんごく面白かったんです。
この瓦焼きは元々古民家などから出た廃棄の瓦を何か再利用できないか、という事から生まれた料理らしく、80年以上前の職人が手作業で作ってた頃のやつじゃないと使えないらしいんです。
何故かというと、最近の機械で土を練ってるやつは均等に出来過ぎている為、火にかけるとたちまち割れてしまうんだそうな。
昔のものは練りムラなどがあるため、逆に熱などを上手く緩和してくれるみたいですね。
まあ昔の瓦職人はまさか、こんな使われ方するとは思ってなかったでしょうが、きっとムラがある瓦の方が割れにくかったりもするんでしょう。
なんかそこの大将の話を聞いていて、もうこれ「ビンテージピックアップと同じ」やん!と思いました。
フェンダーのビンテージピックアップは職人による手巻きで作られています。
ギブソンは機械巻きなんですが、機械の精度が悪かったりして、「巻き数や巻き方、磁石の種類までバラバラ」だったりしてるんです。
巻き数はどちらも正確なカウンターなどなく、目分量とか巻いた時間とかで決めていたんじゃないかなぁ、と推測してます。
まあ工業製品としては製品が均一じゃないのはいかがなものか、という気はしますよね。
割と早い段階(1960年代)から均一な製品になります。
巻き線に関しても、昔は銅線の純度が今より低く、混ざり物があるから「あの音」が出る。なんて言われていますね。
ムラのある銅線の方が良い音がする!というのも変な話ですよね。
「手巻き」の音についてですが、「とにかくレンジが広い」です。
ピッキングのニュアンスがモロに出ます。
丸出しです。
ピックが弦にあたる前の音まで聞こえる感じがします。
やましい事考えながら弾くと音に出ます。
エロい音を出したい人は、そういう事を考えながら弾くと良いです。
巻きのムラとムラムラが大事という事ですね。
ちょっと冗談ですが大体そんな感じ。
手巻きでムラがある方が音のレンジが広いってのは不思議な気がしますよね。
やっぱオニギリとかもコンビニの機械で作ったやつより、お母さんが握ったやつの方がムラがあるんだけど、米つぶの感じがわかったりして美味しいじゃないですか!?多分そういう事なんですね~。
あとは「ボリュームに対する追従が非常に良い」です。
普通、ボリュームを絞ると高音からこもっていく感じになるんですけど、手巻きピックアップは自然にボリュームが下がっていくように感じます。
こもるのが嫌でボリュームにハイパスコンデンサーとか付けてる人は、「あ、こんなの使わなくて良いんだ」と思うと思います。
手元でボリュームコントロールしたい人にはすんごくオススメです。
何を考えながら弾いているかまでモロバレになってしまう、うちの拘りのピックアップはこちら。
あと、ボリュームコントロールを多用して音がわかりやすそうな演奏動画はこちら。
当日合わせの即興演奏なので、細かい所はゆるして~。汗