山脇オサムです。
ブルースでマイナーペンタトニックスケールを使う時っていつも同じフレーズになりやすいですよね。
ペンタはシンプルな分、普通にスケールをなぞって弾くだけではカッコ良くなりにくいんです。
だからそこにいろんなテクニックを使ってフレージングしていくんですけど、ことブルースで言うと一番のポイントはマイナー3rdの使い方だと思います。
僕自身、このポイントを意識するようになってからペンタのフレーズがかなりブルージィになりました。
例えばAのメジャーブルースでAマイナーペンタを弾く場合。6弦ルートのポジションだとマイナー3rdの場所は1弦8フレ、3弦5フレ、5弦3フレです。
ここを弾く時にほんの少~しだけチョーキングするんです。いわゆるクォーターチョーキングです。
1音チョーキングの半分が半音チョーキング、そのまた半分がクォーターです。
ピアノでは出せない音程ですごくアナログな音なんですけど、その音がかなりブルージィなんです。
これはフィーリングの話になるので実際に弾いて感じてもらうのが1番なんですけど、1つの考え方としてあるのは「マイナー3rdからメジャー3rdに向かってる」という事なんですよね。
A7は明るいコードなのでメジャー3rdが使われてるのに、その上で使ってるマイナーペンタはマイナー3rd。
実は完全に音がぶつかってるんです。理論上で考えると変な話なんですけどこれを良しとするのがブルースのパワーです。(ホント最高です)
だから1つの考え方としては「マイナー3rdを後ろで鳴ってるメジャー3rdに寄せていってる」という風にも考えれるんですよね。
これは他の曲にも当てはまって、ポップな曲を強引にブルージィにする時にはわざとメジャー3rdをマイナー3rdにしてクォーターを入れたりするんです。
それだけで雰囲気はガラッと変わります。
ペンタをカッコよく弾きたい場合はぜひマイナー3rdに注目してみて下さい。
■ブルースでのマイナー3rdの使い方はこちらで解説しています。