山脇オサムです。
ちょっとお洒落なフレーズを弾く時に僕が意識しているのは、お洒落な響きになっている音を強調することです。
例えばCM7コード上でお洒落なフレーズを弾こうと思ったら、Cコードをお洒落な雰囲気にしている「M7th」の音をスライドインで強調するんです。
例えばこんな感じです。
■「ハッタリお洒落フレーズ〜其の壱〜」より抜粋
赤枠の1弦7Fがこのフレーズをお洒落にしてる「M7th」の音なので、そこを6Fからのスライドインで強調してるんです。このパターン、僕はめちゃくちゃ使いまくりです。
フレーズの雰囲気を変えるには、スケール自体を切り替えたりフレージングを横移動から縦移動にしたりといろんなやり方があるんですけど、いつものフレーズにお洒落ポイントを足すだけでも十分その雰囲気を作れるんですよね。
ルーツが寺内タケシさんでロックな貧乏バンド出身の僕が、なんとかお洒落にモテるために身に付けた技です。
これはなかなか使える優れ技で、スケールや理論をゴリゴリにやらなくても雰囲気を変えられます。
じゃあお洒落なポイントってなんだ?って言うと、やっぱりM7thやテンションの音なんですよね。
Cコードは1度、3度(M3)、5度(P5)というトライアドで出来ているんですけど、このトライアドは言ってみると基本の音なので優等生の音です。
そこに7度の音(M7)を追加したコードがCM7コードなんですけど、この7度がお洒落な雰囲気を出すんです。
転校生で急にお洒落なヤツが来た!みたいな。え?逆に今パンタロン!?みたいな感じです。
そのパンタロンをクラスの学級委員長にすることでクラス全体がお洒落っぽく見えてくる、そんなイメージです。
で、テンションというのは9th、11th、13thという音でお洒落感も結構高いです。それがさらに♭したり#したりもするのでどんどん高度になっていきます。
パリコレでたまに「これはどういう服なんだい?」っていう服がありますけどあんな感じです。
お洒落がムズイ!っていう。隠さなきゃいけないところが隠れてないですからね。笑
そんな感じで、コードに付いてるテンションの音や、コードに付いてなくてもそのスケールに潜んでいるお洒落ポイントを見抜いてそこを強調するだけでもフレーズの雰囲気ってかなり変わるのでオススメです。
という事はやっぱりコードを無視してスケールをテキトーに弾くのは良くないぜってことなんですよね。
コードの美味しいポイントを狙っていく、そんなやり方が好きです。
この技でギタリストとしての僕の印象はかなり変わったと思います。ただ、モテた実感は1ミリもありません。