山脇オサムです。
単に速いとか上手いだけじゃなくて「なんかフレーズが面白い」というギタリストが好きなんですけど、僕の中ではエリック・ジョンソンもそのカテゴリーなんです。
0:59からです。
めちゃくちゃ上手くてミストーンなんか1滴もこぼれないのも凄いと思うんですけど、それ以上にフレーズにオリジナリティがあって面白いと思うんです。
フレーズって聞いただけである程度の難易度が分かりますよね。音の間隔や流れで。
この曲もそうなんですけど聞いた瞬間「これ絶対ムズいぞ」って思わされるんですよね。
お寿司食べに行こうって時に店の立派な門構え見て「あ、これ無理だ」って思わせられるのと同じです。時価なんて書いてあったら足がすくんで一歩も動けません。
じゃあなんでエリック・ジョンソンのフレーズでそう感じるのか、よく聞いてみるといわゆる“縦のフレーズ”が多いんですよね。(「ネックを縦に走る」という意味で縦フレーズ)
1弦弾いてたと思ったら一気に5弦まで行ってるとか。
スウィープとまではいかないんですけど、1弦につき1音か2音しか弾いてないので当然メロディの音程の幅も広くなってるんです。
その音程の幅が縦フレーズを物語ってるので聞いただけで「こればムズい!」と思わされるんです。※ちなみにメロディの幅を横フレーズで広げる時に使われるのが「タッピング」
で、何が難しいって分析するとたぶんピッキングなんですよね。
同じ弦をたくさん弾くのは簡単なんですけどいろんな弦に移動するのはかなり難しいですからね。
エリック・ジョンソンもさぞ難解なピッキングしてるんだろうなーって集中してみるとめちゃくちゃキレイなピッキング!
全然クセがなくてお手本みたい。
これを見るとすっごく簡単に弾いてるように見えるんですけどね・・。
実際弾いてみるとムズいんですよね・・。
これがギターのアンニュイなところですよね・・。
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テレビ番組でも使われています