特に理由はないんですけど、そこまで餃子が好きになれない。
どうも、山脇オサムです。
今日はデヴィッド・T・ウォーカーをご紹介します。
マーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダー、マイケル・ジャクソンなどの作品に参加しているギタリストです。
■デヴィッド・T・ウォーカー「What’s going on」
何がすごいのかってやっぱり「ダイナミクス」ですよね。これはもう達人を通り越して仙人の域です。
この甘く響き渡るソウルフルなサウンド・・・。白ひげ効果もあって本当に仙人に見えてきました。
先っぽがぐるっと回った魔法の杖と、悪い人は決して乗れないという雲が隣にあったら完璧に仙人です。
大きな特徴としてはピッキング。
一般的な“握り込む”タイプではなく、「ちょっとだけツマむ」タイプの持ち方。しかも逆アングルピッキングです。
これはかなりオリジナリティ満載ですね。
ピッキングするたびにピックがクイっと動いてるのを見ると、弦に噛まないように本当に軽く握ってるのが分かります。
その奏法がそのままダイナミクスに影響していて、特に「そっと弾く時」に最高の仕事をしてるんだと思います。
特殊な弾き方ですけど挑戦してみる価値はあります!
意外とこういう時に「あ、自分のピッキングはこれだ!」という発見があったりするんですよね。
「食わず嫌い」はダメです。「食ってなお嫌い」はしょうがないです。
この動画には「仙人の隠れた技」があります。目立たないんですけど確実に歌心に影響してます。
0:59のハンマリングです。
2弦4Fから6Fへのハンマリングなんですけど、よーく見ると経過音の5Fが一瞬入っているんです。
要するに「4F⇒5F⇒6F」という半音ハンマリングをやってるんです。これで、なめらかな音のニュアンスを出すことができるんですね。
言われないと気が付かない、でもやっている人はやっている、というテクニック。
派手ではないですけど、こういう芸細なところが仙人には必要なんですね。ちなみにこのテクニックは寺内タケシさんもよくやります!