山脇オサムです。
個々の演奏もさることながらバンドのセッションとしても面白い動画です。
カメレオンセッション!
これはぜひ最初から最後まで通して見て下さい。
ギタリストのクセで良くないのがギターソロしか見ないことです。これは良くないです!
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマーティが弾くギターのシーンだけ見るようなもんです。
なんであのステージで弾く事になったのか、そしてあのあとどうなったのか、というストーリーが大事なんですよね。
なのでぜひ最初から最後までどんなストーリーで演奏されているのかという目線でご覧ください。それがセッションの醍醐味です。
これはCharさんがトリオで弾いているカメレオンです。カメレオンはセッションでもよく演奏されるハービー・ハンコックの曲なんですけど、最初のドラムとベースだけの演奏で僕はもうチビってしまいそうです。
ベースはポール・ジャクソンでハービー・ハンコックのバンドでもやってた人で、そこに加えてドラマーはジミー・コプリーです。ジェフ・ベックたちとやってるドラマーです。
で、そのバンドにいるCharさんです。
カッコ良すぎます。そしてサウンドも最高です。
すっごく乾いたサウンドで強く弾けば微妙に歪むっていう僕も大好きなサウンド。
このサウンドって実際にセッティングした状態で弾いてみるとよく分かるんですけど、歪ませないように弾くには相当軽いタッチで弾かないとダメなんですよね。
ちょっとでも強く弾くとすぐ歪んでしまう。
その目線で見ると前半のテーマ部分とかかなり弱いタッチで弾いてるのが分かります。
Charさんのサウンドと言ったらポイントはコピーキャットというテープエコー。このテープエコーをプリアンプとして使ってこのサウンドを作ってるんですよね。
どんな具合で作っていくのか実際に見たことがないので分からないんですけど、“低音が締まる”っていうコピーキャットじゃないと作れないサウンドみたいです。
そのこだわりもまた粋です。
「トイレでは絶対こち亀を読む」という僕のこだわりのしょーもなさが浮き彫りじゃないですか!