山脇オサムです。
今日はゴキゲンなカントリーギターです。
しかも演奏してるのはチェット・アトキンスとジェリー・リードです。
カントリーって言うとなんだかのんびりした雰囲気ですけど、使われているテクニックはエゲツナイくらい難しいです。
カントリーのフレーズって開放弦とフィンガーピッキングを使った独特な旋律なので、いわゆる普通のギターフレーズとは違うんですよね。
本来であれば細い弦の方が音程が高くなるんですけど開放弦を使うことでそれが逆になったりするんです。
「フレーズを覚えちゃえばいいじゃん!」って思うかもしれませんけど、長年ギターを弾いてると感覚で弾いてるところが多々あって、その感覚の中に「細い弦は高い音が出る」っていう考えがこびりついちゃってるんです。
冷たいうどんって分かってるのに「フー・・」ってやっちゃうのと同じです。(1人だとマジで恥ずい!!)
だからフレーズを覚えたとしてもめちゃくちゃ違和感があるんですよね。
特に運指ではなくてピッキングの方です。
ピックと指とで弾くので毎回指のほうが迷っちゃうんです。そういう意味でもカントリーのフレーズって難しいんですね。
あとはジェリー・リードもチェット・アトキンスも親指に付けるサムピックを使ってるんですけど、ぜひピック選びの選択肢にサムピックも入れてみて下さい。
今まで弾かなかったようなフレーズが弾きやすくなって結構世界が広がります。
サムピックは人差し指や中指を自由に動かすために使うのでジャンルが偏りがちですけど、もちろん普通のフレーズも弾けますからね。
その証拠に1:13からチェット・アトキンスが5弦スウィープを炸裂させてます。(サウンドが違えば完全にメタル!)
僕は10代の頃にサムピックに挑戦したことがあります。
ベンチャーズが大好きなので当時のリードのジェリー・マギーを真似してやってたんですけど、今考えるとその時に自然とフィンガーピッキングが身に付いたと思うんです。
人差し指とか完全にフリーにできるので弾いてるうちに勝手に使えるようになったっていう。
月イチのレシピシリーズで「ピックと指」という奏法がよく出てくるのはここが原点です。
まわりがハードロック一色になっている中、一人でノーキー・エドワーズとジェリー・マギーについて真剣に研究していたあの頃と今、、、芯が全然ブレてない!笑