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やっぱり欲しい、MXR ROCKMAN X100

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

物欲の秋…という言葉はないかもしれませんが、最近はどうにもこうにも欲しいモノが 2 つあって、なんかこう、どうしたもんかなーという感覚は久々です。

さて、そのうちの 1 つが今回『ぜひ試してみてくださいー』とボード製作のご依頼とともにお送りいただいたエフェクター、MXR / MX100 ROCKMAN X100 です。

MXR の ROCKMAN

今年の初めにちょっとびっくりな製品として登場しておりました。

何かと海外からの SNS で知ることが多く、まずは毎回『本当に?』という疑いをもって見てしまいますが、MXR から ROCKMAN の名がついたのが出る、というニュース。

これは気になるな、と仕様を調べるくらいでとくにアクション起こさず、おそらく初回は完売であろうとその後を追うこともせず、そのままになっておりました。

そんな中、ここ最近のお客様とのメールのやりとりやボードのレイアウトを書いていて製作のご依頼とともに、一緒に送りますね、と突如お貸しくださいました。

メルマガでの紹介も OK です、ということで写真撮影もさせていただきました。本当にいつもありがとうございます。

ブラック筐体に白枠のブルー、これだけでもう ROCKMAN って感じがしますね。

MODE ごとにカラフルな LED にスライダー、コンパクトなのにラックっぽい、他とは明らかに異なる佇まいがナイスです。

INPUT の下に DC 端子、筐体上部にはスペースを必要としないコンパクトさもナイスです。

そしてこちらはバッファード・バイパス。あ、違う。とすぐにわかるほどにバイパス時の音も良い感じになります。

OUTPUT と離れた下側に CTRL ジャックがあります。

ここに MXR / tap などを接続すると MODE の切り換えが tap を踏むごとに下から上へ、順番に外部でコントロールすることが可能です。

4 種類の MODE とコーラスは使うか否か

MODE スイッチを押すごとに切り換わります。

赤 : DIST / ディストーション
黄 : EDGE / エッジ
緑 : CLN1 / クリーン 1
青 : CLN2 / クリーン 2

左右対称の位置にあるもうひとつのスイッチは CHORUS の ON / OFF スイッチ。絶妙なセッティングのコーラスが ON か OFF で使用可能です。

モードの名称に戻りますが、これ一台でクリーンと歪みの各 2 種類、欲しければコーラス・スイッチを ON と、シンプルにバリエーションが得られます。

エフェクターでクリーンってマルチでは普通ですが、コンパクトではだいぶ珍しいですよね。

モードごとに違いのあるクリーン、コーラスもプラスするとさらに煌びやかで透明感のある絶品クリーントーンが楽しめます。

歪みは独特の ROCKMAN サウンド、お好みは分かれるかもしれませんが、この音が欲しかった、という方は多いのではないかと思います。

クリーンに限らず、歪みとコーラスもならでは、というサウンドです。

ROCKMAN はボストンのギタリスト、トム・シュルツが開発した、とはどこでも書いてあると思いますのでここでは触れませんが、ボストンの音、日本では初期 B’z (1997年頃まで)の音で有名かと思います。

ワウペダルの半ワウに BOSS / SD-1 で前段ブーストさせるとハンマリング&プリング&スライドの高速 B’z ごっこが延々と楽しめる、この際、単体での SD-1 のなんとなくな冷たさはなくなり、ただただ弾きやすい音に変化するのも、こういうことだったのかーと思いました。

余談ですが X100 のコーラスには MN3007 チップの採用とあります。BOSS / CE-2 と同じ、というところも B’z ファンにはポイントかもしれません。

with tap Switch

モードごとの LEVEL、GAIN のセッティング、この時だけはコーラス ON など、一発ではセッティング・チェンジできませんが、tap スイッチ接続でモードの切換は可能です。

下から順に変わるので狙ったところまで数回踏んでモードを変えたり、つまみはノブではなくスライダーのため、CHORUS スイッチがギリ足でも操作できなくはない感じ、シンプルにわかりやすいアナログ感が楽しめるのも良いところだと思います。

シンプルゆえにスライダーは共通ですので、歪みは別途ブースターがあった方が使い勝手は良いですし、コーラスも ON か OFF のどちらか、ですので事細かくセッティングしたい場合は別途必要、それでもこれ一台でセッティングを追い込める魅力もあります。

実際に現物に触れると個人的には昔ながらの、説明書もいらないくらいのちょうどいい多彩さでシンプルな機材を追い込んで使う楽しさ、発見みたいなモノがあるペダルに思いました。

使い方によってはボードの可能性が広がるのでは?、と思う機材でもありました。使いたい、と思う音の良さは言わずもがな。

伊藤さん、本当にありがとうございました!

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★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを  「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。


★ 過去製作は Instagram に載せておりますのでチェックしていただけると嬉しいです。『全都道府県に製作実績を』を目標にしておりますので、日本全国よりご相談、ご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

 

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